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週刊ダイヤモンド『頼れる病院 消える病院』

今週の週刊ダイヤモンドは病院特集になっている。

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自治体病院の惨状から始まり、民主の政策、民間や大学含む経営ランキングと続く。
この中で注目したいのが、自治体病院と民主の政策だ。

自治体病院(公立病院)は、現在かなり苦戦している。その中で最初に槍玉にあがっているのが職員の給与だ。

(看護師)
民間:平均503万円
公立:平均590万円

(准看護師)
民間:平均480万円
公立:平均682万円

(事務職)
民間:平均470万円
公立:平均690万円

ちょっとでも医療を知っている人なら気づくだろう・・ 公立病院では、何と准看が正看より高給となっている。公務員の場合、定期昇給つまりは年齢や勤続年数が重要で、つまり准看はベテランばかりしか残っていないから平均が高くなってしまう。准看という資格は今後なくなっていくので、新卒はほとんどいない。そのため自然と平均が高くなってしまう。(これは紙面でも触れている。)
公務員は、元から辞める割合が低いんだ。
それよりも、事務職員のが高いことに驚く。これは民間で考えるとどういう理由なのか想像し辛い。
病院というのは、限られた資源(資本)を出来る限り医療に回したい性質を帯びており、事務方の処遇・地位は思った以上に低い。

医療は収入の多くを社会保険料で賄っており、公立・私立の隔ては本来あまり関係がない。しかし、赤字の補填は当該自治体が行う。
つまり、赤字の一番の要因である人件費は、社会保険料とは別に、当該自治体の税金で賄われているということになる。


「公立病院(公務員は)給与は安いけど、地域社会に貢献しているんだ!」 ・・・そんな思いを持って臨んでいるのなら敬意を持って接していくが、公立病院のほうが給料が高いというんじゃあ... まったく話しは変わってくる。
そしてそのような公立病院の危機の打開策は、独立行政法人化だったり、民間丸投げだったりするようだ。現実は確かにそれでうまくいっている話しが多い。

....そこで疑問だ。
公的社会インフラを民間に開放すると、反対派は「市場原理だ!」とか「儲からないところから撤退されてしまう!」という主張をする。
それじゃあ、言ってることと実情、そしてやってることが全く話しが合わないじゃないか...。

この話しは病院の話しにとどまらない。現実の公的機関を取り巻く環境の多くに、そのような矛盾を感じるわけだし、労働者保護・優遇政策の問題点も透けて見える話しになっている。


また、藤村修という民主のネクスト厚労大臣さんが“医師不足や患者タライ回し、医師の過剰労働などは明らかに小泉・竹中ラインの競争重視と規制緩和のせいだ”と言っている。
よくもまあ... そんなインチキを平気で言えるものだ。
これでは、前項の『傘の忘れ物』の話しで重視したシビアな現状分析(把握)さえボイコットしているとしか思えない。
医師不足とは、メディア主導のブーム+「とにかく断れ」な方針+労働環境重視な姿勢強化が起こしたことで、実質は過去も今も変わっていない。
ほんの5年前には、この国家は「医師は足りている」と言っていたんだ。
個人医院経営層の多い日本医師会は政治チャンネルだ。ここの政治力は無視できない。ところが、総合病院は厚生省の作る秩序に従うしかない。
そして、臨床研修医指定制度と医師の人材派遣OKになった経緯とは、大学病院が握る強大な人事権を弱めるための起こったものだ。(それはある意味、自分らが起こした問題だ。)
大学病院とは、文部省管轄の学校法人だ。
そのような制度のせいで大学病院は公立病院に派遣していた医師を平気で構わず引き揚げた。それによってとたんに運営困難に陥った公立病院は多い。
加えて、権利者(この場合は患者)の権利重視な姿勢が強硬になってきており、また自己の執着と思い込み、情緒的性によってむやみな利用が増えてきている。

・・・これが、この部分を取り巻く状況だ。
これのどこに、一体どこに、小泉・竹中改革が関係している!!!?
このような意見(いや、これは人間性の問題だ)の人間が、当該省庁の大臣に就くのは極めて問題がある。



おっと、忘れてしまった.... 民主の政策の中に、医療費のGDPに占める割合のOECD比較の話しが出ている。
このOECD比較の無意味さはたびたび主張しているが・・・ ここも再度拾っておきたい。
日本人の食生活やライフスタイル、医療との向き合い方、そして突出していたGDP(日本の経済成功は客観的に見れば奇跡だ。当事者は確信していたかもしれないが...。)がその数値を示しているのであって、“その比率が少ないからまだまだ増やしていい”などという発想はとんでもないものだ。

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  1. 2009/08/12(水) 00:48:29|
  2. 医療・介護
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