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ジェネラル・ルージュの凱旋 

これは映画のほう。
前回のチーム・バチスタはここで取り上げたんだったけか... ちょっと忘れたが、観ている。

今回の『ジェネラル・ルージュの凱旋』は... 医療サスペンスではない。
社会問題と人間性、というか倫理感についての作品になっている。

general.jpg

もう.... 泣けて泣けて。
内容を詰め込みすぎているのは原作のせいなんだろうか....。
MRの殺人は、私はもうどうでもよくなっていたし、堺-羽田のERペアは、1か月以上のほこりをかぶったスポーツカーに「乗ってかないか?」などと言うだけでも十分に伝わっていただろうと思ったが、あえて掘っている。事務長の家族の部分もいらない。第一、映画のタッチ的にもうすでに事務長を許している。その時点で当人は何かを悟ったと判断してかまわない部分だと感じる。そして殺人究明のくだりで高嶋を許している。

前作同様、アブノーマルに責任を押し付ける決着となっているが・・ これは何かを伝えたいんだろうか....。


内容的には、これは社会問題を強く意識する人もいるだろう。
救命救急の在り方はもちろん、病院の倫理委員会、トリアージ、効率経営、ドクターヘリ、自身の手柄と選択する手段など。
こっち方面では、「過度な経済原則に問題がある」ことをハッキリとメッセージしているが、用い方を大きく間違っている。市場原理ナンチャラにかみつく人の発想が、そのように正義感の奴隷となっているんだとしたら残念なことだ。まさか「制度が人をそうさせている」んだとしたとしても(まさか..)、それは制度を非難すべきかどうかまったく別の問題となってしまう。
医療というのは、社会(でもその機関でも)ができる限り提供していくことしかできない。ここは善悪でもなんでもない。「できるだけやっていく」という基準で正しい基準だとするしかない。
効率経営の発想は適正配分を生みやすい。利益第一だとしても、それは社会システムのせいではなく、トップの人間性の問題だ。
ここで非難されるべきは、自身の思惑や実績のために事実を捻じ曲げているということであり、経済効率ナンチャラとは本来関係がない。それを非難する正義感が作り上げる幻想の悪者像でしかない。

また、そうでなければトリアージの効率性を肯定していい意味が分からない。(この映画では、黒札をわざわざ掘り下げている。)まあ確かに堺がわざわざ「判断を誤るなよ」と言って送り出しているから、そこへの回答でもあるわけだけど...。


おっと、これで一体どこが泣けたのんだ?という感想になってしまっているが・・・ 何よりなのは、損得利害や、業務への没頭や、待遇の不満、自己実現のためのろくでもない手段などについてうごめいていても、結局は皆医療人としての誇りと役割を背負っていることが底辺に流れている映画となっている。「やるときはやる集団」 ....素晴らしい。
佐野史郎や玉山もブツブツ言いながらちょっと出てくるところがたまらなかった。

現実はここまで善悪がハッキリ分かれていない。
但し、意外に医療人の使命を背負っているということは、ザックリと嘘じゃない部分だと思う。

近隣での大事故が都合良く起こる展開を嫌う人もいるかもしれないが、ここ一連で特に私が興味を惹いた部分がある。
堺の純粋な正義感が全面的に肯定されているが、これがそんな純粋なものだけではないと受け取れる部分がある(制作側は意図していないだろうが)。非常用のストレッチャーの場面だ。これは堺が賄賂を私的流用していないことの証明と、そのような方法に対しての正義を承認する場面であろう。しかし、ホントに多くの患者さんやERを助けるためだとしたら・・ 恐らくそのような使い道にはなっていない。これは、5年前の屈辱を二度と繰り返したくないという明確な強い意志だ。(恐らく意図せず。)

竹内結子のダメっぷりは相変わらずだが(役のね)・・ ここにチカラが集まる(情報が集約される)求心力は、不思議だがあり得る現象であり、とりあえず“魅力”と呼ぶしかない。
当人が変に策略を練ったりしないだろうし、そこにいてもらって害はないし、利用できると思うからなんだろうが・・・ 当の本人は大変な聞き上手であり、ただただ観察することを得意としている。これは決して侮ることのできない素晴らしい能力だ。
そして役者としても、この人の“間”は、不思議な時間(素敵な空間)を作り上げる。


ここまで一切触れていないが、阿倍ちゃんの役は今回もグッジョブだった。
そして最後に、この映画はきっとドクターヘリを勘違いしている。
ドクターヘリは本来は、ドクターを患者のもとへ運ぶことが一番の利点であり、患者を輸送することが重要なのではない。
「ドクターヘリがあれば・・・」と言えるようなケースはかなり限定的で、この映画の場面ならば、むしろ災害現場にドクターを連れていくことが一番のメリットだろう。


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