7年経ちました

55政党というブログからの

『同一労働同一賃金』は間違ってる!! 

自由主義陣営にも多く見られるこの『同一労働同一賃金』だが・・
これは労働者保護陣営が主張するような雇用の規制と何ら変わらないものだ。

ダイヤモンドオンラインから1日に1~2本宣伝が届くのだが.. その中に『同一労働同一賃金』があったので、読んでみた。

“雇用の二極化”の解消だけではない!
「同一価値労働同一賃金」が変える“男女の役割分担”
――慶応義塾大学・樋口美雄教授インタビュー


この方の主張は、社員の育成・安定に難があるために終身雇用・年功序列が発生した・・そこをケアする対策を強く意識している。

現在は、ノウハウノ標準化・IT化・投資回収のサイクルの短縮によって、社員個々への職能的要求度自体が非常に下がっている。多くの大規模ビジネスにおいて、各個人への要求度が低い。
それに輪をかけて、大規模事業の多くまたは一部は、慢性期もしくは衰退期に入っている。そこにしがみつく高給・低生産層が多くいる限り、新規雇用も新たな層への賃金配分も無理だ。そのような分野は、維持するチカラよりも壊すチカラを強く効かせることが.. 結果的に多くの人にハッピーを連れてくる。
そして、社会保障メカニズムが正規雇用と切り離せない限り、社員の教育と雇用の安定へのケアなど必要のなくなった現在でも、終身雇用制度は終わらせることが出来ない。

以前55では書いたんだが..
プロフェッショナル職は、今でも十分に同一労働同一賃金だ。私の居る医療の世界では、プロフェショナルは.. 派遣やアルバイトのほうが割高なくらいだ。労働者個々への要求度が高いからこそ、そうなる。
まあ、資格に報酬を付けるメカニズムがそれを可能にしている面はあるが..。
(但し、それは“頭打ち”も決めてしまう。)

以上の事から

①不況時はある程度仕方がない。そこに輪をかけた雇用規制は.. 意味が分からない。
②衰退分野から成長分野への移行を促進または手助けするメカニズムが重要。
③社会保障を正規雇用から切り離す必要がある。

これによって、人件費をオンタイムで払いきってしまう傾向は高まる。
そうなってくると、いよいよ正規非正規の賃金格差など分からなくなってくる。
『同一労働同一賃金』というのは、“オンタイムで払う”ということなんだ。

第一、それを規制するならば、給与水準自体もある程度介入しなければならなくなる。
大規模製造業分野など、労働力は代替が効く。であるからこその、今がある。それに輪をかけて給与水準まで決められる。いよいよ単純労働者は“働く機械”だ。その状態で企業にとってよりよい選択は、人件費の安い国に移ることにある。第一先方も.. あの手この手で優遇を約束して企業を誘致する。

現実は、『非正規を正社員並みの時間単価に!』などではなく、『正社員を非正規並みに!』なんだ。
記事にあったように、いろいろな雇用形態が発生してくることは望ましい。
それこそが重要なことだ。それを労働者が選択すればいいんだ。
なので、これ以上雇用の規制を増やすべきではない。第一、雇用に社会保障を付けているからこその労働者保護!的発想で.. 社会全体がそれを担えば、それは必要ない。

そして、成長分野へのスムーズな移管を促すチカラは.. 何ならコンサル的な役割に予算を付け、民間に発注したらいい。それを自分の企業に吸収したい企業が落札してもいいし.. 例えば単純労働者を農業従事者に育てる自信のあるコンサルがあれば、そこでもいい。
薄々感じている各個人が、自分から手を伸ばせる形態を促進してかなきゃならない。


退職金や年金上乗せほか、最低限の社会保障以上の積み上げは.. もっともっと生損保が担えるようになってかなきゃいけない。何なら、雇用のリスクの上乗せも、損保に商品があってもいい。




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コメント

???

別に計画経済にするわけじゃないでしょう。
雇用規制が緩和されれば、労働にも「一物一価の法則」が作用するのです。
ただ、「市場の失敗」はあり得るので、そこは法律で是正しようということ。


ほかの先進国は「同一賃金法」みんなあるんじゃないかな。

通りすがり #- | URL | 2010/07/18 03:19 * edit *

通りすがりさんだから読まないだろう... と思い、ゴッツリ反論です

まず.. Youtubeの平蔵さんの動画が付いてたんですけど..

平蔵さんが言ってることのポイントは、「オランダでは正規も非正規もない。どちらも社会保険等に加入できる。」ということ。それはここで言ってることと同じ意味なんです。

ヨーロッパでは、元々賃金をオンタイムで払いきる下地がありますが、日本では経営側が自主的に雇用を守る意識が強く、基本的に長期雇用を視野に入れた給与形態が意識されています。そして社会保障も正社員にくっついてきています。

なので日本の場合は、社会保障を雇用と切り離す方法のほうが、同一労働同一賃金的な雇用環境がより実現し易い。
・・・言ってみれば、これが私の主張の趣旨になります。(法律に実効力をもたらすのは.. 自分たちも進んで従うものです。)

そして『雇用規制が緩和されれば、労働にも「一物一価の法則」が作用するのです。』と言われているように、私の主張も、そっち側なんで...。

さらに、一番大事なことは、『ほかの先進国にはある』ということを根拠にしてはいけないということです。
●その発想・視点・概念を吸収すること
●何故それがあり、何故効果を発揮するのか?を観察すること
が重要で、制度をそのまま採用することは、むしろ一番やってはいけないことです。

55政党 #- | URL | 2010/07/18 10:35 * edit *

おっと.. その動画も付けとこう

http://www.youtube.com/watch?v=K6V6gcI4x8g

平蔵さんのポリシーウォッチです。

55政党 #- | URL | 2010/07/18 10:39 * edit *

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