55政党

[ 何を選ぶのか.. どうやって選ぶのか..   いや、それ以前に選ぶことができないことが問題だ ]

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『真実の議論』

片山さつきさんの本を読み終えた。

日本経済を衰退から救う真実の議論
日本経済を衰退から救う真実の議論片山さつき

おすすめ平均
stars団塊後の世代として、女性として
stars私たちや子供達の未来をどうしたら救えるか。政と官の両者を知る者にしか書けない良書
stars面白い。日本の課題がわかりスッキリする。
stars「日本経済の自立へ道」片山さつき氏が語る!

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素晴らしい。
何がいいって、まずは明快だ。
そしてこちらに説得していない。
映している現実の姿が見えるし、時間の流れが見える。


さて中身。
まずは小泉さん関連が良く分かった。
そして橋龍改革も。この辺は『みんな』江田さんの本でもある程度分かっていたけど..。
そしてそこに繋がる政治家と行政と国民の役割が明確に見える。
片山さんは、小泉さんや橋龍さんのような姿を、政治家としてあるべき姿勢だと捉えているに違いない。

そして事業仕分けは、『今まで(片山さんがいた頃)は大蔵(財務)省がやっていたことを.. オープンにしたまで』と言っている。このようなことはパフォーマンス的なものだと捉えていて、さすがに細部詳しい。しかも大蔵省の先輩である加藤秀樹さんに誘われて浜松市の事業仕分けを見学したこともあるそうだ。民主の事業仕分けを主導しているのは加藤さんだ。
私の度々言っていた『行政が膨らんでしまうメカニズム的なもの』というのは、どうやらただ単に『規制強化・維持』と同じ意味なんだと分かった。


細部拾っていく。

日本では、自由というのは、右からも左からも攻撃されやすい言葉です。(中略)日本の右派は、国家主義と全体主義の方向から統制主義に向かいがちです。左派は、社会主義、計画経済から、やはり統制に向かうのです。(中略)自由主義のベースには個人主義があり、個人の自立が前提ですが・・・
この辺がまず、全くの同感。55でも度々主張している。

私はそれまで、自民党は最後の最後には“ばらまき”に妥協する、財務規律を守るのは財務省、そのうえで自民党の顔が立つようにシナリオを書いてあげるのが財務省の役目だと思っていましたが、小泉総理の言動を見ていて、その認識を改めざるを得なくなったのです。
財務省と政治との関係性が大変に良く分かる記述。

むしろ、地方税法による全国統一標準化の傾向は、だんだん強まっているくらいです。本格的に自由に歳入の議論が出来なければ、地方分権は出来るわけがないのです。
地方分権の話しはそこら中に散らばっちゃってるんで.. ここでは歳入も地方でしっかり考え実行していくことが重要という部分のみ拾った。

ただ、この論文を書いた関岡英之というノンフィクション作家も認めているように、郵政民営化はもともとアメリカではなく、小泉氏自身がいいはじめたのはまぎれもない事実です。(大分飛ばし)プルデンシャルやGEが、日本だけでなく、カナダ、フランス、スイスの会社を買っているという話ですが、「簡保を民営化することに外資が関わりを持ったか否か」という議論と、「金融危機で破綻しかけた保険会社をどこが買ったか」という議論には、何の関係もありません。が、一般の人が混同しやすいように、じつにうまいレトリックで、一括にしているのです。
年次改革要望書関連の話し。私も陰謀論好きなんで.. 要望書よりも小泉さんが主張し始めたほうが先なのは知っていた。だけど.. これを未だに言いふらかしている人々が結構いるので、あえて拾ってみた。

「速く走れる人をうらやんだからといって、自分が速く走れるようになるわけではない。才能のある人を伸ばすようにしないと、社会全体が先に進まない」
これは小泉さんの言葉だそうだ。『早く走れる人が、速く走れない人から利益を奪っている』というなら、否定もされよう.. ところが現実は、速く走れる人が世界と戦っている。別に保護主義的なことをいうつもりはないが.. 同一政府にあって、状況や能力に個人差があるのを承認した上で走っている。なので、『世界と戦っている』ことはある程度認めざるを得ない。
そして実は今だって.. 何かを目指していきたい人に道は用意されている。
制度が自動的に利益を降らしてきた部分をやっかむ若者の声など、ろくなものではないんだ。但し、そのような人間に育て上げてきてしまったのは大人だ。

本来、マクロ経済と予算を別々のところでやるのは合理的ではありません。白地に絵を描くなら、アメリカのように内閣予算局を設置して、その中に主計局が入るほうが、むしろ世の中のためになったかもしれませんが、省庁間の議論ではそういう結論は出てきません。(橋龍改革から小泉改革と続き..)そこで経済財政諮問会議と財務省の役割分担を整理すると、次の通りです。
●予算編成の基本方針に関する調査・審議は経済財政諮問会議
●予算制度の企画立案、予算の作成は財務省
つまり、政治主導というよりも、内閣機能の強化、官邸主導の制度でした。


それに加えて橋本内閣は、「変革と創造」と銘打った六大改革を打ち出しました。
①行政改革 ---行政のスリム化
②財政構造改革 ---2003年を目標に財政を健全化
③社会保障構造改革 ---少子・高齢化への対応
④経済構造改革 ---強靭な経済基盤の確立
⑤金融システム改革 ---東京市場をニューヨーク、ロンドンなみに
⑥教育改革 ---チャレンジする人材の育成

私たちは、一体何を選択してしまったんだろう... 今さら同じようなことが言われる。つまり、前もってやっていた方が今はずっと進んでいた。

その他、橋本内閣、細川内閣、小泉内閣と.. 大蔵側から自民側から、片山さんは双方から見れて(関われて)いる。


そういう勉強会(与謝野さん主導の)を通じて出てきたのが、「財政構造改革法という法律をつくってしまおう」、それも、「与党主導ではなく官邸主導にしよう」というものです。そのためには財政構造改革会議というものを官邸につくり、族議員が文句をいえないようにするために、その席に中曽根氏、竹下氏、宮澤氏、村山氏などの元総理にも座っていただき、官邸主導でできるようにしようということです。
このときの官邸主導の成果の一つが、公共事業の削減です。竹下登元総理が公共事業の削減というひと言をいってくれたおかげで、建設族を黙らせることができたのです。

前に取り上げた部分含め考えるとき... 票・利権・地元の発展(地方議会も)・縦割り行政による分野の維持拡大・それに取り入る業界など.. 私はようやっと、政官業の正しい捉え方が見えてきた。これが昔っから言われていた「政官業の癒着」というのなら、どうして誰も説明してくれなかったのだろう... それとも言えなかったのか?チャンネルが存在しなかったのか?
その部分でいけば、予算を削るのが大蔵の仕事だというのも分かる。但し.. 以降片山さんも言ってるが、その大蔵(財務省)の意識も低下してきてしまった。(ノーパンしゃぶしゃぶなんかも取り上げている。それは政治がまともになってきたからでもある。)それは国民の参加も大きいわけで.. 晴れて今が、ようやっと民主主義の始まりなんだと感じる。

と同時に.. 今は決して行政改革なのではなく、ただ単に利権構造のルートが、労組や教育・市民団体に移っただけという基本構造が見える。(いや、昔に比べたらどちらも行革だ。ただ、自民-民主に差はない。)

「マンキューだかサンキューだか知らないが、私が聞いてよくわからない話をするものではない、国民はさっぱり分からないだろう。カレーライスか、ライスカレーかの違いじゃないか」(小泉さん談)から(飛ばし)
やはり政治家は骨太の方針を決めるべきであり、その女房役の官僚が細かいムダ遣いの防止や全体方針のもとでの個別の事業の存廃をやるほうが、本来の役割分担ではないでしょうか。

これは八ッ場ダム関連の前原さんにも触れている。「今までは、そのような削減は財務省がやってきた。それをいきなり政治家が前面に立ってしまうから・・ その責任が総理にまで及んでしまう。」という部分もあった。


そこにあるのは、やはりデカルトの「我思う、ゆえに我あり」という考え方です。その原点に「個」というものがあります。個の確立、それが彼らの(ヨーロッパ人の)生存の前提になっているといってまちがいありません。
アングロサクソンの考え方は、これとちょっと違うようです。彼らにとっては、思うが思うまいが、「我」は存在するというものです。でも、それも自分の存在についての強い意識、自己が原点になっています。

個の確立については前出のように結構出てくる。55でも『考えていくべきは個人主義についてだ。』ほかそっち方面を強く意識してはいるが.. このように勉強チックに捉えたことがなく、あまり分からなかった。ただ、どっちにしろ個の確立が重要だということには違いない。

彼は(ユーロのトリシェ総裁)典型的なフランスのエリートであり、ずっとトップの役割を担っています。伝統的なフランス人のモノの考え方、つまり中華思想的な考え方をもっている人ですが、グローバル化については、「もうどの国も避けられないものだ」と断言しています。
「グローバル化反対論には誤解が多く、その多くはたんなる保護主義であり、世界全体の利益に反するものだ」(中略)「民主主義と市場主義はクルマの両輪である。自由主義の経済的な側面が、市場主義であり、政治的な側面が民主主義である」(飛ばして、次はENA学長ベシュテル女史の発言)
「社会の一体性の維持に力強く対処できるのは、経済社会ではなく政府である」
「市場拡大によってもたらされる問題や不公平、民族的選別、危機の発生などを考慮すれば、そういう難題に応えるべきなのは政府であり、軋轢の防御になるのは国家である」(中略で片山さん)日本では、とくにいまの政権になってからは、軋轢の防御どころではなく、国家、政府がプレイヤーになってしまい・・・

ちょっといろんな人の言葉がごっちゃになってしまったが... 要は、日本ではこんな当たり前のことからよく考えなきゃなんないということだ。

日本では、「国家」という言葉と並んで、履き違えが怖いのが「自由」という言葉です。日本では、「個」が確立していないために、「自由」が自由として確立しにくいのです。つまり、自由主義というのは、個人主義の考え方が確立していない限り、確立することができないのです。自由はあくまでも社会や国家で決められたルールのもとで自由なのであって、自分勝手になってはいけないのです。

つまり、日本では、自由主義というのはつねに「右」と「左」から侵食されているのです。

この背景にあるのは、自分で考えて議論するという教育、訓練というものがないに等しいことでしょう。

この辺は.. 正直55政党を地で行く路線だ。
但し、私もやっぱ自分で考えてきたから、辿りつく経路や見えている現実がやや異なる。



大分長くなってしまった...。
んでも、まだ付箋をつけた箇所は1/3くらい残っている。
残りは、もうちょっと整理してUPしよう。



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  1. 2010/07/28(水) 19:45:27|
  2. 政治家
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【一般市民の側から政治を考える】
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