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『光の道』議論の本質

えらく開けてしまった。
この間、私はろくにニュース記事も読まず、もちろんテレビも見ず。なので余計なことを考えさせられない分、このように止まってしまった。
大衆というお気楽な身分であるため、政治を考えるのは私の仕事ではなく、自分はまったく条件反射で書いているんだと思い知らされる。

そこを思えば、テレビやニュース記事というのは、あえて気になるように仕向けているのではないか?などと勘繰りたくなる。


さて表題の件。
これも実はテレビがきっかけなんだが、昼過ぎに通りかかった電機屋でソフトバンクのCMを見かけた。
そしたら何と、「A案ですか?B案ですか?」などとやっているじゃないか。
「いや、頑張ってるね、ソフトバンク。」と感じた。


今さら光ファイバーなど使わない。とか、自由競争とか積算がおかしいだとか議論はあるようだが、そんな話しは中心ではない。


一番の中心にあるのは、
現在市場を独占している半国家企業が、少なくない国民にとってすぐ先の未来が今よりも良くなりまた、自社にとってもメリットが大きいと言われている案件を、現状維持を願いたいと言う大変にネガティブな理由で反故にしようとしていることにある。

現状を独占している半国営企業が、多くの国民(自社含む)にとって今よりも明らかにプラスであるにもかかわらず、その程度の事で逃げているんだ。

今の時代に独占企業が存在していい理由は、それなりの責任を負うからこそであろう。
意思があるのならば、少なくとも前向きに検討するハズであり、今の姿勢ではその意思がないということなんだ。

これではさすがに自分ひとりの不買運動でもしたくなる。雪印の時のように。
ところが、NTTには、それは無理だ。いくらなんでも。

私たちには実質選択肢などない。
つまり、それだけの社会的責任を負っているわけで、こういうものを本来的にCSRと呼ぶんだ。


そこをあえて“いち企業の行動で構わない”かのように狭めて言うのならば、それは即ち実質独禁を強制的に解除しなければ筋道が通らないことになる。

自由経済において、市場独占禁止は心臓なんだ。
ところが、日本ではこのように企業に負わされる自発的な責任の感覚があることで、必ずしも独占が悪ではなかったんだ。

話しはやや逸れるが、インフラ方面は独禁を回避するために多くが分社化されている。
しかし例えば、私は千葉に住んでいるんだが、東京ガスを選ぶよりないし、東京電力を選ぶよりないし、NTT東日本を選ぶよりない。これはつまり実質独禁なんだ。

なので、回避するための分社化というものも、実際にはインチキでしかない。


市場の何%云々というのは、ルール実施上致し方なく取られている方式でしかなく、本質は、消費側が本当に選べるのかどうか?に懸かっている。
そもそも市場の何%という基準は、市場分野をどう取り決めるかでいくらでも変わってしまう。
なので現実は、ある分野を突破したい他社が主張して初めて検討されるような性質のものでしかない。


話を戻す。
将来的には無線ナンチャラという議論があるが、それは一体何年後を言っているのだろうか?
『光の道』構想と言うのは、決めれば数カ月先にはすぐにスタートできるものだ。

また、そのような主張を繰り返す方々は、市場の老害だとか、新陳代謝だとか、生産性だとかという主張をする。
はるか先を見越せるのはいいが、このあたりの議論で重要なのは、成長させ、そして壊してまた新たな芽を生んでいける土壌を指している。

つまり、将来的に光ファイバーがいらなくなろうがなんだろうが、それが10年後に実現するのであればもうニーズも変わってしまっている。そしてそんな10年後には、また新たな可能性が拡がっていると考えなければならない。
重要なのは、今すぐに出来るものをすぐに採用し、そして『スクラップ&ビルド』でも『変化し続けていくメカニズム』でも構わないが、現状で見える将来に明るいものを採用するのではなく、時代の要請に合わせて進化(新陳代謝)していける社会であることなんだ。

これが、そのような主張を繰り返す人々が日頃発想している社会像であり、具体案になるととたんに自己で矛盾してしまっている。


いずれにしろ重要なのは、大きな社会的責任を負わざるを得ない企業が、自社及び社会にとってより良い可能性を秘めた案があるというのに、積極的に取り組もうとしていないという事実なんだ。


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  1. 2010/12/24(金) 15:47:42|
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